Claudeで週14時間の運用作業を減らした広告コンサルタントLionel Fenestrazの仕事の分け方
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スペインで1人で広告運用のコンサルタントをするLionel Fenestrazは、顧客ごとにClaudeのProjectを作り、繰り返しの作業はClaude Codeで自動化している。半年間、作業ごとに時間を計り、週約14時間の削減を確かめた。本人のガイドから、AIに任せる作業と自分に残す判断の分け方を整理した。
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この記事は『Claude Code 活用事例集|一人で開発・運営する世界のAIソロプレナーの使い方』に掲載されています
Lionel Fenestrazは、担当している顧客ごとにClaudeの「Project」を1つずつ作り、その顧客の資料、自分のテンプレート、自分の文章の例を入れておいている。新しい会話はその顧客の前提を知った状態から始まるので、毎回背景を説明し直す必要がない。この使い方とClaude Codeでの自動化を組み合わせて、本人は半年間で週約14時間の作業を減らしたと計っている。
何をしている人か
Lionel Fenestrazは、スペインのアリカンテを拠点にする、Google広告とMeta広告のフリーランスのコンサルタントだ。7年以上にわたって、月500ユーロから1万ユーロを超える規模までの広告運用を手がけてきた。民泊、B2Bの見込み客の獲得、ECを主に担当し、スペイン語・英語・フランス語の市場で仕事をしている。
AIの使い方
本人のサイトに2026年6月に公開されたガイドで、広告・SEOのコンサルタントとしてのClaudeの使い方を3つの段階に分けて説明している。
- チャット。 難しいメールの下書き、ランディングページの翻訳、広告文の案出しなど、1回で終わる作業に使う。役割・読み手・形式・良い例と悪い例を、最初に詳しく渡すようにしている。
- 顧客ごとのProject。 担当中の顧客ごとに1つ、社内の作業用に1つのProjectを持ち、顧客の資料、過去に書いた依頼書、自分の進め方を入れている。
- Claude Codeによる自動化。 繰り返しの作業の自動化にはClaude Codeを使っている。顧客にはProject、自動化にはClaude Codeという組み合わせが、本人にとっていちばんうまくいく形だという。複雑なClaude Codeの作業の手順はGitHubのリポジトリに、短いプロンプトはNotionにまとめている。
毎日使っている作業は5つある。
- 新しい顧客の最初の依頼書を、顧客のサイトと自分のテンプレートから下書きさせる
- Google広告の検索語句のレポートを読ませ、意図の分類、除外キーワードの候補、広告文の案を出させる
- 商品数の多い通販サイトの説明文とタイトルを、自分のルールに沿って作らせる(売れ筋の50商品は手で確かめる)
- 月次レポートの文章の下書きを作らせ、戦略についての所見は自分で書き足す
- ページのHTMLや表示速度のデータを渡して、技術的なSEOの監査の優先順位をまとめさせる
うまくいったプロンプトは、入力の例、理想の出力の例、使ってはいけない場面のメモと一緒に保存している。
AIに任せない部分も決めている。最新の業界の数字はAIがもっともらしい値を作ってしまうので、出典を渡さずに統計を聞かない。多くのキャンペーンにまたがる正確な計算は、チャットではなくClaude Codeを通したPythonで行う。重要なメール、月次レポート、キャンペーンの依頼書は、送る前に必ず最初から最後まで自分で読む。個人情報は匿名にしてから渡し、AIをどう使うかを顧客との契約に書くことも勧めている。
本人は2025年7月から2026年1月まで、ClaudeのProjectとClaude Codeを使いながら作業ごとに時間を計った。
| 作業 | 以前 | 以後 |
|---|---|---|
| 新しい顧客の依頼書 | 90分 | 30分 |
| 月次レポート(1アカウント) | 4時間 | 1.5時間 |
| 検索語句の分析 | 月2.5時間 | 月45分 |
| 説明文の一括作成 | 3時間 | 30分 |
| 技術的なSEOの最初の監査 | 6時間 | 2.5時間 |
| 技術的なメールへの返信 | 1日30分 | 1日10分 |
合計は週約14時間で、準備にかけた20〜30時間は2〜3週間で取り戻せたという。
日本でまねするなら
- 顧客を複数抱えているなら、ClaudeのProject(ChatGPTならプロジェクト機能)を顧客ごとに分け、契約書や過去の提案書、自分の書き方の例を入れておく形から始められる。
- 毎月くり返す作業を1つ選び、使う前と使った後の時間を計っておくと、自分にとって効果があったかを数字で確かめられる。
- 同じようなプロンプトを何度も書き直しているなら、入力の例・出力の例・使ってはいけない場面を添えて保存しておきたい。
- 顧客のデータを扱う場合は、個人情報を消してから渡すこと、AIをどう使うかを契約や見積もりに書いておくことに注意したい。
事業の数字と経緯
本人のサイトでは、最初の打ち合わせから月次レポートまで、顧客は本人と直接やり取りすると案内しており、若手に引き継ぐことはないとしている。ガイドでは、AIで空いた時間を使い、6か月で新しい顧客を3社、人を雇わずに受けたと書いている。
コンサルティングの料金や売上は公開されておらず、公開されている収益データは確認できなかった。
出典
コメント
Lionel Fenestrazの事例で参考になるのは、AIで「時間が減った」と言うだけでなく、作業ごとに前後の時間を計って表にしている点だ。顧客ごとにProjectを分け、うまくいったプロンプトを使ってはいけない場面まで含めて残すやり方は、1人で複数の顧客を抱える仕事なら業種を問わずまねしやすい。ただし数字は本人が自分の作業を計ったもので、外部の検証はない。
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